犬山周辺、いや尾張、美濃一円は養蚕業の盛んなことで全国でも有名でした。
扶桑町はその名の通り桑畑の多い地域でした。この蚕堂の大祭が3月4日、4月3日でありました。
とにかくその日は参詣する人で寂光院の近辺は身動き出来ぬほど、幹線道路犬山の魚屋町、余坂町の
商店街は大層な賑わいであったそうです。
しかし、戦後は化学繊維に押されて、養蚕業は元気を失い、昭和34年の伊勢湾台風がさらに追い打ちを
かけたといわれています。
実は寂光院の蚕堂も伊勢湾台風で倒壊、その後、費用の面で縮小されて復元され、現在のお堂に
なったと伝えられています。