寂光院のご本尊千手観様は秘仏で60年に一度の甲子年に限ってお開帳されます。
最近では甲子園球場ができた大正13年、昭和59年が甲子年のお開帳でした。
平成22年の秋、まさに紅葉の素晴らしい時期に国登録文化財の本堂・随求堂「平成の大修理」落慶を記念して大開帳法要が厳修されました。
勿論これは特別例外で、100年に一度の大改修でしたから、お開帳が許されたんだと思います。
さて、その秘仏の千手観音様のお厨子のお前立のお像はどなたでも、時を選ばず、いつでも、まじかにお参りができます。
実はそのお像は南北朝時代の作とされておりますが、京都の清水寺のご本尊千手観音様とそっくりですので
ご参詣の方からよく「清水式ですか」、とお尋ねがあります。
また寂光院には本堂と回廊でつながっている「随求堂」がありますが、本尊様は当然「大随求菩薩」様です。
寂光院の月参り七七月参り(ななつきまいり)の本尊さまとして親しまれていらっしゃいます。
実は京都清水寺様には山門を入ってすぐのところに随求堂があります。胎内めぐりもできる有名な随求堂ですので、
清水寺様にお参りされる方ならどなたでもご存知でしょう。
そこで寂光院の千手観音様といい、大随求菩薩様といい、何か清水寺様と関係がありますか?という質問をよく受けるのですが、
実はその関係はないのかあるのかよくわかりません。
とにかく七七月参りのご縁日(5日・18日)に限って随求堂が開けられますので、一度是非お参りになってください。
その関係がわかるかもしれません。